腰痛


ぎっくり腰

ぎっくり腰

ぎっくり腰は、【魔女の一撃】とも呼ばれるほど辛い症状です。そんな不意に訪れるぎっくり腰の概要と当院の施術方法についてお伝えします。


どんな病態?

突然発症して腰に激しい痛みを引き起こします。不意に力が入ることにより筋肉が過度に緊張します。筋肉が緊張すると筋繊維が酸欠状態になり、ブラジキニン・プロスタグランジンという発痛物質が分泌されます。そして、神経が脳に情報を伝え、【強い痛み】を引き起こします。

1ヶ月未満で自然に治癒するケースがほとんどですが、症状が長引いてしまい慢性痛に移行する場合もあります。


発症原因

チェックボックス 長時間同じ体勢で作業
チェックボックス 急に激しい運動をした時
チェックボックス くしゃみ・洗顔する時・朝起き上がる時など日常生活での不意な動き
チェックボックス 加齢

などが原因だと言われています。
(※個人差があり、一人一人原因が異なります)


患者さんの訴え

チェックボックス 腰を動かすと痛い
チェックボックス 安静にしていても痛い
チェックボックス ズキズキうずくような痛みがある
チェックボックス 寝てて起き上がる動作が痛い など


対処法

1 安静にせずに動かす

1 安静にせずに動かす
昔は、ぎっくり腰を起こした際は、安静だと言われていました。しかし現在は、発症して24時間は安静にしていいが、それ以上安静にしていると悪化する。といった医学研究結果があります。

急性腰痛(ぎっくり腰)が起きて安静にするグループ・ストレッチをするグループ・日常生活を変わりなく送るグループに分けて、どれが一番効果的なのかを調べる研究がありました。

Malmivaara.A,et al.:N Engl J Med,1995【参考論文】

結果は、
1位 日常生活を変わりなく送る
2位 ストレッチをする
3位 安静にする

となりました。

安静にすることが一番急性腰痛(ぎっくり腰)の治りを悪くするということがわかってきました。

24時間は安静でもいいですが、それ以降は日常生活を変わりなく送ることが大切です。

痛みがあっても出来る範囲で日常生活を送ることで早期回復に繋がります。

治療院に行く

2 治療院に行く
ぎっくり腰は、主に筋肉の過緊張が原因です。筋肉が緊張し、索状にカチカチになった筋肉を緩める必要があります。

トリガーポイント(痛みの引き金になるポイント)が必ず体のどこかに存在します。

このトリガーポイント(痛みの引き金になるポイント)を見つけるために、筋肉・関節・神経の働きなど総合的に体を検査していきます。

場所が特定されれば、トリガーポイントの緊張を緩和するツボに施術をします。

主に、手や足など腰から離れた場所に効果的なツボが存在します。

1番細い鍼を使用しますので、痛みがありません。

そして、強い腰痛の場合でも患部以外にも原因が潜んでいます。

体を検査したうえで的確にツボを選択し痛みを緩和させます。 当院で施術を受けられた方は1回でも大半の方が変化を実感しています。

ぎっくり腰は、早期に施術を行えば、早めに回復します。急性腰痛をきっかけに慢性腰痛に移行するケースもありますので、早めの対処が大切です!

※ごく稀に【レッドフラッグ】といった危険な腰痛もあります。

チェックボックス 足の感覚がなくなる(触っても分からない)
チェックボックス 尿が出ない
チェックボックス 夜も眠れない痛みがあり発熱している

※これらに当てはまる場合、即病院へ受診してください。


まとめ

チェックボックス ぎっくり腰の原因は【筋肉】
チェックボックス 24時間以上、安静にすると治りが悪くなる
チェックボックス 痛みがあっても普段通り動かした方が治りやすい
チェックボックス トリガーポイントに鍼をすると緊張が取れやすい
チェックボックス レッドフラッグ(危険な腰痛)の可能性がある場合は即病院に受診する


坐骨神経痛


どんな病態?

坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることで痛み・シビレが出る状態のことをいいます。
坐骨神経痛


発症原因は?

坐骨神経痛というのは病名ではなく、症状名です。椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などの病気と共に発症する一つの症状とされています。


患者さんの訴え

チェックボックス おしりから膝の裏にかけて痛み・しびれがある
チェックボックス 安静にしていても夜眠れないほど痛い
チェックボックス 体をかがめると痛くて靴下を履けない

などの症状を訴える方が多いです。


当院の見解

坐骨神経痛は、ヘルニアや脊柱管狭窄症によって「神経が圧迫」されていることが原因だとされていました。

しかし、近年の研究で「ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」は、健康な人でも普通に見つかるということが分かってきています。

当院の見解

神経の圧迫は、痛みやしびれに直結しないことが多いと考えます。足にかけての痛みや痺れは、別の要因は起きている可能性があります。


トリガーポイントが坐骨神経痛を引き起こす

トリガーポイントとは、痛みを引き起こす体のポイントのことをいいます。

トリガーポイントが坐骨神経痛を引き起こす


トリガーポイントの特徴

チェックボックス 指圧すると痛みがあり、他の離れた部分にも痛みが走る(圧痛がある)
チェックボックス 固くて、触るとシコリのようなものがある
チェックボックス マッサージや湿布で痛みが取れない
チェックボックス 患部以外のところに原因があるケースが大半

以上のような特徴があります。


坐骨神経痛に対して狙うトリガーポイント

梨状筋
梨状筋

梨状筋
中殿筋・小殿筋
主に、梨状筋・中殿筋・小殿筋の3つが大きく関与しているケースが大半です。そのほかにも、腰方形筋・大腿筋膜張筋なども関連している可能性があります。


まとめ

坐骨神経痛は、梨状筋・中殿筋・小殿筋の緊張によって発生している可能性が高いです。坐骨神経痛と診断されても、過度に心配する必要はありません。

ただ、湿布や電気やマッサージなどではなかなか改善されない方も多いので、お困りの方がいましたら、お気軽にご相談ください。


慢性腰痛


どんな病態?

慢性腰痛とは、3ヶ月以上長引く腰痛のことをいいます。約90%が原因不明と言われています。MRI等で調べても原因を特定できないのです。


発症原因は?

慢性腰痛のきっかけは、ぎっくり腰や腰への負担などで起こる急性の腰痛が始まりです。本来治癒するはずの腰痛がストレス(不安・恐怖・悲しみ・怒り)によって慢性化するといわれています。


患者さんの訴え

チェックボックス 常に腰に鈍痛がある
チェックボックス 朝起きた時に腰が痛い
チェックボックス 腰からふくらはぎにかけての痛み・しびれ
チェックボックス 安静にしていても痛みがある


新常識

最新の研究によると、背骨の変形や姿勢、椎間板ヘルニアなどの「構造上の問題」は、慢性腰痛とは関係ないことが分かってきています。

歪みや姿勢は、慢性腰痛と関係がありません。注目されているのが、前頭葉(DLPFC)の機能低下です。症状が長引いていたり、ストレスなどによって脳(DLPFC)が衰えて腰痛が起こるとされています。

新常識


当院の見解

原因1トリガーポイント(深層筋の緊張)

原因1トリガーポイント(深層筋の緊張)
急性の腰痛(ぎっくり腰)などの痛みは、トリガーポイント(深層筋)の緊張がみられます。トリガーポイントは、痛みの引き金になるポイントです。腰痛の場合ですと

チェックボックス 中臀筋
チェックボックス 大腿筋膜張筋
チェックボックス 腸腰筋
チェックボックス 腰方形筋

などにトリガーポイントができることがあります。腰ではなく、お尻や股関節の筋肉が硬くて痛みが出ているということになります。このトリガーポイントは、「動かしすぎ」「動かさなすぎ」「生理的反応」で形成されます。

チェックボックス 準備運動せずに激しい運動をした(ストレッチなどのケアもしていない)
チェックボックス 長時間の座りっぱなしで筋肉を使っていない
チェックボックス ストレス(不安・恐怖・悲しみ・怒り)が長期的または過度にある
チェックボックス ホルモンバランスの乱れ
チェックボックス 疲れ・睡眠不足・偏りすぎた食事などの生活習慣

これらによってトリガーポイントが形成されます。

「動かしすぎ」「動かさなさすぎ」はまだイメージできると思いますが、実は、上記の項目にあるストレス・ホルモンバランス・生活習慣などの「生理的反応」によってもこのトリガーポイントが形成されます。

原因2 前頭葉(DLPFC)の機能低下

原因2 前頭葉(DLPFC)の機能低下

チェックボックス ストレス(不安・恐怖・悲しみ・怒り)が長期的または過度にある
チェックボックス 「もう治らない」と思い込んでいる
チェックボックス 腰に負担をかけるたびに痛みが出ないか不安になる
チェックボックス 何年も長引いていて、脳に常にダメージがある
チェックボックス 痛みを24時間確認している
チェックボックス 痛い場所を、すきあらば揉んだり触ったりしている
チェックボックス 痛みがましなときでも、また痛くなるだろうと悪い未来を想像してしまう
チェックボックス 「痛い」という言葉をよく使う

これらの項目に当てはまれば当てはまるほど、前頭葉(DLPFC)が機能低下している可能性が高いです。いくつか当てはまる方は、当てはまる内容を行わないだけで効果があります。


まとめ

慢性腰痛は、腰だけを治療していても治りません。原因は、前頭葉(DLPFC)と筋肉(トリガーポイント)だからです。

今まで、いろんな施術を受けてきたが治らなかった方もいると思いますが、【脳】に焦点を当てた施術を受けることで改善する可能性があります。

当院では、前頭葉(DLPFC)にダメージを与えないためのセルフケアも同時に行い、慢性腰痛を改善に導くことをしています。

慢性腰痛でお困りの方は、是非お気軽にご相談ください。


椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの概要と当院での施術についてお伝えします。


どんな病態?

背骨の中にある、髄核と呼ばれるところが飛び出し、片側の神経を圧迫することにより発症するとされています。


発症原因は?

環境要因(姿勢・動作)や遺伝要因、加齢が関係していると言われています。


患者さんの訴え

チェックボックス 腰を動かすと痛い
チェックボックス 安静にしていても痛む
チェックボックス 片側が痺れる
チェックボックス 朝起きた時痛む


危険で注意が必要な症状

チェックボックス 足の感覚がなくなる
チェックボックス 尿が出ない、尿が漏れる

上記の場合、即病院に行ってください。

新常識


新常識

最新の研究によると、背骨の変形や姿勢、椎間板ヘルニアなどの「構造上の問題」は、慢性腰痛とは関係ないことが分かってきています。

歪みや姿勢は、慢性腰痛と関係がありません。注目されているのが、前頭葉(DLPFC)の機能低下です。症状が長引いていたり、ストレスなどによって脳(DLPFC)が衰えて腰痛が起こるとされています。


当院の見解

ツボ
当院の見解 1
主に【筋肉の異常】によるものだと考えます。正式な名称は、トリガーポイントといいます。trigger(トリガー)は引き金という意味で、痛みの引き金になるポイントという意味です。

トリガーポイントは、筋肉のシコリになっている部分で指圧すると痛みが他の部分にも広がるのが特徴です。【関連痛】があるのも大きな特徴です。

チェックボックス 腰痛だけど、原因はお尻の筋肉が原因だった
チェックボックス 腰痛だけど、股関節の筋肉が原因だった
チェックボックス 腰痛だけど、お腹の筋肉が原因だった
チェックボックス 腰痛だけど、首・肩の筋肉が原因だった

こういう風に、痛む場所から離れているところに原因が潜んでいることが大半です。トリガーポイントを的確に施術すれば、いい方向に変化することが期待できます。まず、このトリガーポイントが1つ目の見解です。

脳・神経の働き

当院の見解 2
脳・神経の働きです。主に、痛みを感じているのも、治してくれるのも脳の働きです。自然治癒力の中枢は脳にあります。

まず、痛みや心理的なストレスを感じると前頭葉がダメージを受けます。その結果自律神経が乱れ、血管を収縮し、血流が悪くなり、筋肉を緊張させます。

痛みの第一現場は「筋肉」で第二現場は「脳」です。そして、脳は感情やストレスにも大きな影響を受けます。

チェックボックス 歳のせいと言われたから諦めてます
チェックボックス 昔から腰痛持ちだから仕方ない
チェックボックス ヘルニアと言われたから治らないと思っています
チェックボックス 仕事柄、腰に負担をかけるから治るのは無理だと思ってます

こう思うだけで、脳は「治らないように働きます」。こういった想いや先入観によって腰痛が治りづらくなることもあります。


まとめ

椎間板ヘルニア
以上のことから、当院では、「筋肉」と「脳」に対して施術します。

ヘルニアと宣告されても諦める必要はないと考えていますが、緊急に手術が必要な腰痛も存在しますので医師と相談してください。


脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症についての概要と、当院での施術について紹介します。


どんな病態?

背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなって神経の通る脊柱管が狭くなり圧迫されている状態のことをいいます。


発症原因は?

チェックボックス 加齢
チェックボックス 労働
チェックボックス 背骨の病気


患者さんの訴え

チェックボックス 腰の痛み
チェックボックス お尻から足への痛み・しびれ
チェックボックス 立ったり歩いたりするときの痛み
チェックボックス 前屈みの姿勢
チェックボックス 休憩しないと連続で歩くことができない


危険で注意が必要な症状

チェックボックス 足の感覚がなくなる
チェックボックス 尿が出ない

上記の場合は、即病院に受診してください。


新情報

新情報
近年の研究で、「痛みがない人にも脊柱管狭窄症を含めた背骨の異常が普通に見つかる」ということが分かってきました。

神経の圧迫によって必ず痛みや痺れが出る訳ではありません。それどころか、圧迫されていても無症状の人が多いのです。つまり、脊柱管狭窄症があっても、ほとんどの方はそれ以外が原因となって痛み・しびれが発症しているということです。

たとえば腰や殿部周囲の筋・筋膜の損傷や、長引く症状では、脳の記憶や心理社会的ストレスも影響してくるのです。この事実を知ることは、腰痛を改善する上でとても大切です。


当院での施術

当院での施術

1 痛み・しびれとなる筋・筋膜の部位に対して鍼を行う
腰だけではなく、体全身繋がっていますので、全身検査し原因を特定していきます。

原因となる部位は、基本的に筋肉の圧痛・硬結がありますので、そこに対してピンポイントで鍼をし、血流を改善させます。

1 痛み・しびれとなる筋・筋膜の部位に対して鍼を行う

2 脊柱管狭窄症に対して、正しく理解し、安心してもらう
痛みが強くて病院に行った時に、「脊柱管狭窄症」と診断されると、多くの方は不安になるものです。

不安や恐怖心は、それだけで痛みの原因や慢性化の要因にもなりますし、再発率を高めることになります。


まとめ

痛みの原因である「筋肉」や、痛みを静める役割のある「脳や神経」へアプローチをしていけば、多くの患者さんは楽になると考えています。

脊柱管狭窄症と診断されて、不安な方もたくさんおられると思いますが、まだ少しでも症状と向き合って治していきたいと思われる方は、お気軽にご相談ください。お力になれると思います。


脊椎分離すべり症

脊椎分離すべり症

脊椎分離すべり症についての概要と当院での施術についてお伝えします。


どんな病態?

腰椎分離症・すべり症とは、背骨の椎間関節部分に亀裂が入ったり、前方にすべっている状態をいいます。


発症原因は?

「分離症」の多くは10代の頃に、スポーツの練習など繰り返しのジャンプやひねり動作で起こります。

それが原因となって、その後徐々に「分離すべり症」に進行する場合があります。「変性すべり症」は女性に多く、女性ホルモンや骨粗しょう症の進行によると言われています。


患者さんの訴え

チェックボックス 腰の痛み
チェックボックス お尻から足への痛み・しびれ
チェックボックス 冷感


危険で注意が必要な症状

チェックボックス 尿が出ない、尿が漏れる
チェックボックス 股の付け根から陰部にかけての感覚麻痺やほてり感

上記の場合は、即病院に受診してください。


新情報

新情報

腰痛のない健康な人の背骨を調べてみると、ほとんどの方に骨の変形(腰椎症・分離症・椎間板変性・すべり症)があることが分かってきました。

子供の分離症以外では、そのほとんどが無害なので心配しなくていいというのが、近年の腰痛研究の結果です。つまり、脊椎分離症・すべり症があっても、ほとんどの方はそれ以外が原因となって発症しているということです。

たとえば腰や臀部周囲の筋筋膜の損傷や、長引く症状では脳の記憶や心理社会的ストレスなども影響してくるのです。


当院での施術

痛みが強くて病院に行った際に、「分離症・すべり症」と診断されると、多くの方は不安になるものです。不安や恐怖心は、それだけで痛みの原因や慢性化の要因、再発率を高めることになってしまいます。

そのため、腰椎分離症・すべり症について正しく理解し、無用な不安や恐怖心を持たないようにしましょう。痛みの原因である「筋肉」や、痛みを静める役割のある「脳や神経」へのアプローチをしていけば、多くの患者さんは楽になると考えています。

具体的な施術方法としては、鍼・灸・整体・カイロを組み合わせて、患者さん一人一人に合わせたオーダーメイド型式です。原因を見極めて的確に施術するためにも、問診・検査・カウンセリングも徹底しています。主に、「筋肉・筋膜」と「脳」に対してアプローチしていきます。

脊椎分離すべり症でお困りの方は、お気軽にご相談くださいね。